ロンドン塔(Tower of London)

  ロンドン塔(Tower of London)は、タワー・ブリッジ(Tower Bridge)のすぐ近く、シティ・ホール(London Assembly City Hall)とテムズ川を挟んで向かい側にある中世の城塞です。正式には「女王陛下の宮殿にして要塞(Her Majesty's Royal Palace and Fortress)と呼ばれるように、現在も儀礼的な武器などの保管庫、礼拝所などとして使用されています。その景観から「ホワイト・タワー」とも呼ばれています。世界最大のダイヤモンド「偉大なアフリカの星」もここで保管され、一般公開されています。
  ロンドン塔(Tower of London)は、1066年にイングランドを征服したウィリアム1世が1078年にロンドンを外敵から守るために堅固な要塞の建設を命じ、本体は約20年で完成しました。その後、リチャード1世が城壁の周囲の濠の建設を始め、ヘンリー3世が完成させました。
  長い歴史の間に国王が居住する宮殿として1625年まで使われ、その間、14~19世紀にかけては、造幣所、天文台もおかれていました。1640年までは銀行、13世紀から1834年までは、王立動物園もありました。ロンドン塔(Tower of London)に最後に居住した王はジェームズ1世とされています。現在もロンドン塔(Tower of London)で働く人々とその家族が住んでいます。
  このロンドン塔(Tower of London)は1282年から身分の高い政治犯を幽閉、処刑する監獄としても使用されました。14世紀以降は、政敵や反逆者を処刑する処刑場としても利用されました。
  現在もイギリス王室が使用している宮殿ですが、ロンドン観光の目玉になるほど観光客も多く、内部にある建物の幾つかは、世界最大のダイヤモンド「偉大なアフリカの星」など様々な歴史的展示物を陳列して、見学できるようになっています。1988年にはユネスコ世界文化遺産にも登録されています。
  他の王室所有の宮殿に比べ広くはありませんが、たくさんの建物、展示物がありじっくり見ると1日かかるかもしれません。あまり興味のない人には入場料が高く感じるかもしれませんが、ロンドン観光パスなどで入場できるお得なチケットもあり、私は三度訪れました。日本語オーディオガイド(有料)もあります。いずれチャンスがあれば詳しく紹介したいと思います。写真はHMSベルファスト(HMS Belfast)のデッキから撮影したロンドン塔(Tower of London)です。
基本情報
      ロンドン塔(Tower of London)
      住所:The Tower of London, London EC3N 4AB
      電話:+44-(0)20-3166-6000
      入場料:大人19.80ポンド(インターネット前売り17.00ポンド)
            子供10.45ポンド(インターネット前売り9.00ポンド)
            その他、学生割引、シルバー割引、団体割引、家族チケットなどもあります。
      WEB: http://www.hrp.org.uk/TowerOfLondon/

      地図:ロンドン塔 <Google Mapで表示>
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