タワー・ブリッジの歴史(History of Tower Bridge)

  タワー・ブリッジ(Tower Bridge)は1886年に着工し、1894年に完成しました。歴史と伝統のある橋のようにも見えますが、長い歴史をもつロンドンの中ではそれほど古いほうには入らないと思います。近くにある1987年にオープンしたヘイズ・ギャレリア(Hay's Galleria)に利用されている倉庫ですら1850年の建物ですから、タワー・ブリッジ(Tower Bridge)はそれよりも新しいことになります。ちなみに、タワー・ブリッジ(Tower Bridge)の名前の由来にもなっている、すぐ側のロンドン塔(Tower of London)が1078年から約20年かけて建設されていることから考えると、最近の建築物と言っても良いのかもしれません。写真は、ロンドン塔(Tower of London)側から撮影した、ライトアップされたタワー・ブリッジ(Tower Bridge)です。
  タワー・ブリッジ(Tower Bridge)が建設されたいきさつを紹介します。もともとロンドン橋 (London Bridge)がテムズ川に架かる唯一の橋でした。ロンドンの発展にともない、ロンドン橋 (London Bridge)の下流側がプール・オブ・ロンドン(港)として栄えたため、その後テムズ川に建造された橋はすべてロンドン橋 (London Bridge)の上流側に架けられました。19世紀には、ロンドンのイーストエンド地域で人口の過密化が進み、橋がないために徒歩や乗り物での対岸への移動が何時間もよけいにかかるため、ロンドン橋 (London Bridge)の下流側に橋を新設する必要性が高まりました。そこで、1876年にようやく委員会が設置され、デザインの公募を行いました。50以上集まった提案に対する評価の議論が長引き、1884年に都市建築家であるホーレス・ジョーンズ (Horace Jones) がジョン・ウルフ・バリー(John Wolfe Barry)の協力を得て提出したゴシック・リヴァイヴァル様式による城郭風のデザイン案に決定されました。
  第二次世界大戦中はドイツ空軍の爆撃目標、あるいはV2ロケットなどの目標となり、1944年8月2日にV-1ロケット1発が車道部分に命中して被害を受けたそうです。
基本情報
      タワーブリッジ・エキジビション(Tower Bridge Exhibition)
      住所:Tower Bridge Road, London, SE1 2UP
      電話:+44-(0)20-7403-3761
      WEB:http://www.towerbridge.org.uk/TBE/JP/(日本語)
      開閉時刻URL:http://www.towerbridge.org.uk/TBE/JP/BridgeLiftTimes/(日本語)

      地図:タワー・ブリッジ <Google Mapで表示>
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