ヨーロッパには有名なギャレリア(Galleria)がいくつかあります。最も有名なのはイタリアのミラノのギャレリア(Galleria)でしょうか、ガラス張りのアーケードで、石造やレンガ造の通路に光が降り注ぐ空間は歴史や風格が感じられます。このヘイズ・ギャレリア(Hay's Galleria)も風格がありますが、オープンしたのは1987年と最近のことなので、歴史は古くありません。
その風格を醸し出しているのは、ブランドショップ、レストラン、カフェなどが入っている建物です。1850年に建造されたヘイズ・ワーフという埠頭にあった倉庫を改築して利用されています。古い建物を尊重しながら新たな価値を加える、古いものや歴史を大切にするイギリスの良さを感じます。
この倉庫は、主にインドからの紅茶の荷揚げに使われていたそうで、2枚目の写真にある、アーケードの中心に飾られた船をモチーフしたオブジェの下には、テムズの水が流れ込んでいたそうです。
水運が物流の中心だった頃のテムズ川は数多くの船が行き交い、岸辺は停泊する船で埋め尽くされていたそうです。しかし、物流事情の変化で水運の取扱量が減少するとテムズ川沿いの波止場はさびれてしまいます。この地区が再び活気を取り戻したのは、1980~1990年代にかけて行われた再開発のおかげです。

ヘイズ・ギャレリア(Hay's Galleria)
住所:London Bridge City, Tooley Street, London SE1
TEL:+44-(0)20 7940 7770
WEB:http://www.haysgalleria.co.uk/
地図:ヘイズ・ギャレリア <Google Mapで表示>


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