王立砲兵隊兵舎(Royal Artillery Barracks)

  王立砲兵隊兵舎(Royal Artillery Barracks)は1776年から1802年に建設され、2007年まで使用されていました。
  ウーリッジ(Woolwich)には王立砲兵隊兵舎(Royal Artillery Barracks)の他にも、19世紀から王立兵器工場(Royal Arsenal)があり、およそ8万人が働いていました。ロンドン市内からテムズ川を下った川岸に開かれた一帯は、英国でも有数の軍需産業の工場が立ち並んでいた場所で、20世紀半ばまで主に大砲や弾丸が作られていました。今では、工場跡が公園や博物館、マンションが並ぶ住宅地へと改装されています。
  また、この十数年は東欧圏などからの移民が多く住み、駅前のウーリッジ・マーケット(Woolwich Market)には、移民系住民の生活を支える格安品が数多くあります。
  アーセナル(Arsenal)と聞くと、サッカー・プレミアリーグのチームを想像する人が多いと思います。それもそのはず、サッカーチームのアーセナル(Arsenal)の創立は、ここウーリッジ(Woolwich)なのです。1886年、ウーリッジ(Woolwich)にある王立兵器工場(Royal Arsenal)で働いていた労働者らによって創立されたサッカーチーム=ダイアル・スクエアは、2年後ロイヤル・アーセナル(Royal Arsenal)へとチーム名を変更します。そして、プロ化する直前の1891年にウーリッジ・アーセナル(Woolwich Arsenal)へと改名しています。チームは1910年に破産し、ヘンリー・ノリスが再建。ロンドン北部のハイバリーにあるアーセナル・スタジアムへ拠点を移しました。その1年後、チーム名は現在のアーセナル(Arsenal)へと改名されました。アーセナルのマークに大砲が入っているのは、創立当時の名残です。
  オリンピック2012の射撃競(Shooting)、パラリンピック2012の射撃競技(Paralympic Shooting)と、同じくパラリンピック2012のアーチェリー(Paralympic Archery)の会場として使用されます。オリンピック・パラリンピックの際には、既存の施設に複数の施設が設営され、7,500人が観戦可能な会場になります。
 基本情報
      王立砲兵隊兵舎(Royal Artillery Barracks)
      住  所:Artillery Place, Woolwich, SE18 5DP
      開催日:パラリンピック 8月30日から9月5日
      最寄駅:Woolwich Arsenal station(National Rail、DLR)

      地図:王立砲兵隊兵舎 <Google Mapで表示>
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