グローブ座(Globe Theatre)

  テムズ川の南側沿い、テート・モダン(Tate Modern)の下流側にグローブ座(Globe Theatre)があります。エリザベス朝を代表する劇場の一つで、1598年に建造されました。ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)の戯曲が数多く初演された劇場として、演劇史に名を残しています。
  1613年、『ヘンリー八世』の上演中、装置の大砲から出た火によって火災が発生し焼失したが、翌年には再建されました。1642年、清教徒革命の影響で劇場は閉鎖され、1644年には取り壊されてしまします。現在の建物は、1997年に復元されたもので、公演と劇場のガイドツアーが行われています。
  劇場は木造で、20角形の円筒型をしています。中央の中庭部分は、立ち見客用の平土間になっています。観劇料が最も安い上、最も近くで見られることから、好んで立ち見をるす人も多いそうです。私がガイドツアーに参加したとき、練習が行われていました。
  舞台は、建物から土間に突き出す形で設置されています。円筒の部分は桟敷席となっており、追加料金を払った観客が上がっていくことができました。桟敷席では、座って舞台を見下ろしながら観劇することが可能です。
  舞台上には2本の柱があります。この柱は劇的効果を高めるように演出されることもありましたが、当然柱より奥で演じる俳優の演技を隠してしまいます。しかし、当時の観客は、好きなときに見やすい場所に移動して見るという観劇スタイルだったので、大きな問題にはならなかったそうです。
  また、本当かどうかわかりませんが、当時、桟敷席の最上階の裏側では、売春行為も行われていたとか…(ガイドのおじさん談)。
基本情報
      住所:21 New Globe Walk, Bankside, London SE1 9DT
      電話:(+44)020-7902-1400
      時間:10:00-18:00(日曜は17:00まで)
      WEB:http://www.shakespeares-globe.org/ (英語)

      地図:グローブ座 <Google Mapで表示>
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