オクソ・タワー(OXO Tower)

  前回紹介したウォータールー橋(Waterloo Bridge)から下流に向かって右側に、ひときは目を引くOXOの文字のついた塔が見えます。オクソ・タワー(OXO Tower)です。この建物は19世紀末に、郵便局のための発電所として建設されました。その後、この建物はLiebig's Extract of Meat Companyというスープ・ストックのを製造する会社に買い取られ、冷凍倉庫として使われるようになりました。この会社のスープ・ストックの商品名がオクソ(OXO)で、イギリスの家庭のキッチンには必ずあると言われるぐらい、イギリスではおなじみのスープ・ストックです。
  建物は、1928年から29年の間に、建築家アルバート・ムーアによってアールデコ・デザインで再建されました。その際、リービッヒ(Liebig)は商品名の記号をタワーに表示させることを望みました。しかし、当時はテムズ川沿いに景観の問題で広告を表示することは禁止されていました。そこで、塔の四面に3つの窓が縦に並べられました。その窓がOXOの形に配置されていました。
  1990年代に住宅、レストラン、ショップや展示スペースをもつ建物に改築された。アトリエを兼ねたデザインショップが多く、モダンアートのエキシビジョンの開催も常に行われています。最上階には、美しいテムズ川の夜景が堪能できるOXO Tower Restaurant Bar & Brasserieがあります。有名デパート「ハーヴェイニコルス」が経営するこのレストランでは、モダンブリティッシュ料理をライブミュージックとともにが楽しめます。
基本情報
      地図:オクソ・タワー <Google Mapで表示>
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