国立海事博物館(National Maritime Museum)

  国立海事博物館(National Maritime Museum)は、旧王立海軍大学(The Old Royal Naval College)の向い側、クイーンズ・ハウス(The Queen's House)と並んで建つ世界最大級の海事博物館です。
イギリスは、15世紀後半からヨーロッパ各国が海外進出を競う、大航海時代を迎えていました。当時はまだ運に任せた危険な航海が多く、海難事故が多発していました。海洋国家として世界に進出を図っていたイングランドは、航海術の向上にいち早く取り組んでいました。 
  国立海事博物館(National Maritime Museum)には、1732年に造船されたという、フレデリック王子の豪華な艀(平底の船舶)など、様々な船の模型が展示されています。また、19世紀半ばから20世紀前半にかけての海上トラベルの展示では、当時の海外旅行や海外移住などの背景がよくわかます。中でも1920年代のオーシャン・ライナー、モーレタニア号の一等船室と三等船室のモデルでは、その差がはっきりとわかります。三等船室では調理場や寝室などが共同スペースで、プライバシーもない感じ。映画化された豪華客船タイタニック号についても紹介されています。ネルソン提督がトラファルガーの海戦で着ていたという軍服が展示してあるネルソンズ・ネイビーでは、トラファルガー海戦の様子やキャプテン・クックの探検した足取りや様子が紹介されています。更に、ザ・ブリッジという最先端の船舶操縦シミュレーション・システムが導入されており、船を操縦体験ができます。海事に興味のある人だけでなく、幅広く楽しむことができると思います。
  イギリスでは珍しく、館内での写真撮影禁止が多いのでご注意ください。
基本情報
      住所:Park Row, Greenwich, London SE10 9NF
      電話:(+44)020-8858-4422 / (+44)020-8312-6565(音声ガイダンス) ※英語のみ
      時間:10:00-17:00(入館は閉館30分前)
      休館:12/24~26
      WEB: http://www.nmm.ac.uk/places/maritime-galleries/
          http://www.nmm.ac.uk/languages/nihongo (日本語)
      最寄駅:Cutty Sark(DLR)

      地図:国立海事博物館 <Google Mapで表示>
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