ナショナル・ギャラリー(The National Gallery)

  ナショナル・ギャラリー(The National Gallery)は、13世紀半ばから20世紀末までの作品2,300点以上を所蔵している美術館です。ロンドンの中心部、トラファルガー・スクエアー(Trafalgar Square)に面して立派な正面玄関があります。
  正面玄関の立派さから、建物全体が立派に感じられますが、実はそうでは無いようです。立派な正面玄関は、1832年から1838年にかけて建築家ウィリアム・ウィルキンス (William Wilkins)のデザインによって建築されたものです。この建物は美的センスにかけ、狭かったため、少しずつ改築、拡張されてきました。当初のものは正面玄関しかありません。
  ナショナル・ギャラリー(The National Gallery)は、1824年、38枚の絵画から始まりました。この絵画は、保険ブローカーで美術後援家だったジョン・ジュリアス・アンガースタイン(John Julius Angerstein)のコレクションでした。その後、個人からの寄贈や購入によってコレクションは増え、現在は2,300点以上にも及んでいます。コレクションの基礎が個人のコレクションという点でも珍しい美術館です。
  コレクションが増えたこと、建物自体が手狭だった事もあり、イギリス美術のコレクションだけを新しい美術館に独立させました。現在は世界の近代・現代美術を扱っているテート・ブリテン(Tate Britain)がそれです。当時は、ナショナル・ギャラリー・オブ・ブリティッシュ・アートと呼ばれていました。
  日本の美術館とは違い、これだけのコレクションを展示していながら、無料です。いつも多くの観光客で賑わっています。美術に興味が無くても、お気に入りの一枚が見つかるかもしれません。もし、目的の一枚があるなら、事前にホームページで場所をチェックする事をお勧めします。膨大なコレクションなので、目的の一枚を見つけるのは大変です。
 個人的にはクロード・モネが好きなので、「睡蓮」や「国会議事堂-日没」などがお勧めです。その他、ヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻像」、サンドロ・ボッティチェリの「ヴィーナスとマルス」、フィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」など有名な作品だけでも紹介しきれません。
基本情報
      住 所:Trafalgar Square, London, WC2N 5DN
      電 話:(+44)020-7747-2885
      時 間:10:00~18:00(※金曜日は21時まで)
      休館日:1月1日、12月24日~12月26日
      最寄駅:チャリング・クロス(Tube)
      WEB:http://www.nationalgallery.org.uk/visiting/visiting-japanese/(日本語)

      地図:ナショナル・ギャラリー <Google Mapで表示>
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