ロンドン橋の歴史(History of London Bridge)

  最古のロンドン橋(London Bridge)はローマ人によるもので、西暦46年に架けられた木製の橋でした。1013年、侵略してきたスヴェン1世率いるデーン人たちを分裂させるためにエゼルレッド2世によって焼き落とされました。架け直された橋は1091年に嵐で破壊され、1136年には火災に遭って崩壊しました。
  その後、ロンドン橋(London Bridge)の管理者であったピーター(Peter de Colechurch)によって石造りの永久橋に置き換える提案がなされ、新しく税が課されました。1176年ヘンリー2世 の時代に工事が始まり、建築に33年を要し1209年にジョン王の時代に完成しました。この橋は600年以上使用された長い歴史があります。そのようすは、後日「ピーターのロンドン橋(Peter's London Bridge)」で紹介します。
  600年以上利用されピーターのロンドン橋(Peter's London Bridge)も老朽化と交通量の増加にともない、架け替えられることになります。そしてジョン・レニー(John Rennie)の設計により1831年に完成します。その後100年以上使用されますが、冗談のような意外な結末を迎えます。そのようすは、「レニーのロンドン橋(Rennie's London Bridge)」で紹介します。
  現在のロンドン橋(London Bridge)は、建築家のジョン・モウレム(John Mowlem)によって1967年から1973年にかけて造られました。開通は1973年3月17日、エリザベス2世によって行われました。3つの加圧コンクリート梁からなる全長283mの大建築です。400万ポンドの費用はブリッジ・ハウス・エステイツ(Bridge House Estates)が用意し、その一部は古い橋の売却収入があてられたそうです。現在の橋はレニーのロンドン橋(Rennie's London Bridge)を部品ごとに解体しながら、同じ位置に造られたそうです。
  写真は、現在のロンドン橋(London Bridge)に取り付けられている銘板です。

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