ボッチャ(Boccia)は、重度障害者が楽しめるように開発されたスポーツで、。1984年のニューヨークパラリンピックから正式種目として実施されています。元となっている競技は、紀元前10世紀頃にヨーロッパで生まれたターゲット系対戦型ボールゲームです。ちなみに、ボッチャ(Boccia)とは、イタリア語でボールという意味だそうです。
<ボッチャ(Boccia)について>
・競技の概要
ボッチャ(Boccia)は、決められたコートの中で、ジャックと呼ばれる白いターゲットボールに、赤いボール6個と青いボール6個をそれぞれ投球し合い、ジャックにどれだけボールを近づけられるかを競う競技です。
投げ方は自由で、足で蹴ってもよいです。上肢に重度な障害がある選手は、投球補助用具(ランプ)を使用することができます。ランプは競技アシスタントが持ち、選手の指示に従って操作します。ただし、競技アシスタントは、競技中にアドバイスなど話しかけることができません。また、コートに背を向けていなければらず、コートを見ることができません。
個人、ペア、チームに分かれての対戦があり、1試合につき、個人とペアは4エンド、チームは6エンド行います。1エンドは、赤青各6 個のボール(ペア=1人3個、チーム=1人2個)を投げ合います。最もジャックボールに近づけた方がそのエンドの勝者となり得点の権利を得ます。得点は、敗者が投じたボールの中でジャックボールに最も近かったボールよりも近くにある勝者のボール1個につき1点が加算されます。
その国の出場種目数によって、女子競技者を指定の人数だけ含めなければなりません。
・階級
階級
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概要
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BC1 | 車椅子操作ができず、四肢・体幹に麻痺がある脳性麻痺者。または、下肢で車椅子操作可能な脳性麻痺者(足蹴りで競技)。明らかに競技者に要求された時のみ、車いすの安定調整、ボール渡しなど競技アシスタントによる介助が認められる。 |
BC2 | 上肢で車椅子操作可能な脳性麻痺者。競技アシスタントによる介助は認められない。 |
BC3 | 重度の四肢麻痺を伴う選手。自ら投球できないため、競技アシスタントによる介助で、ランプを使用することができる。 |
BC4 | BC1、BC2と同等の機能障害がある脳性麻痺以外の重度四肢麻痺者(頸髄損傷、筋ジストロフィーなど)。競技アシスタントによる介助は認められない。 |
・競技の手順
1.コイントスで先攻後攻を決め、先攻サイド(赤)がジャックボールをコートに投げ入れます。(ジャ
ックボールがジャックボール無効ゾーンに止まった場合は、相手側にジャックボールを投げる
権利が移ります)
2.ジャックボールを投げた選手が最初のカラーボールを投げます。
3.次に相手側のサイドがカラーボールを投げます。
4.以降は、ジャックボールより遠い距離にあるカラーボールの側がボールを投げます。赤・青ど
ちらが遠い距離にあるかは審判が判断し、選手に指示板で伝えます。
5.両チームがすべてのカラーボールを投げ終わった時点で1エンドが終了します。
※1エンドの持ち時間
個人戦:BC1,BC2,BC4は5分、BC3は6分
ペア戦:BC3は8分、BC4は6分
チーム戦:6分
・開催種目(決勝開催日)
<男女共通>
種目
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階級
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決勝開催日
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個人 | BC1 | 9月8日 |
BC2 | 9月8日 | |
BC3 | 9月8日 | |
BC4 | 9月8日 | |
ペア | BC3 | 9月4日 |
BC4 | 9月4日 | |
チーム | BC1/BC2 | 9月4日 |
会場:エクセル展覧会センター(ExCeL)
住所:One Western Gateway, Royal Victoria Dock, London E16 1XL
開催日:9月2日~9月8日
地図:エクセル展覧会センター <Google Mapで表示>
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