ウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)と同じくエドワード懺悔王が宮殿の建設を始めますが、当時の建築物は残っておらず、現在残っている最古の部分はウィリアム2世により建造されたものだそうです。
1529年の大火が発生するまでウェストミンスター宮殿(Palace of Westminster)は王宮として機能していました。1530年にヘンリー8世がヨーク宮殿をトマス・ウルジー枢機卿から手に入れ、ホワイトホール宮殿(Palace of Whitehall)と改名して自身の宮殿として使用しました。ホワイトホール宮殿(Palace of Whitehall)も大半が火災により消失し、現在はバンケティング・ハウス(Banqueting House)のみが残っています。
1834年10月16日に発生した火災によってウエストミンスター宮殿(Palace of Westminster)の大半は焼失します。ウェストミンスター・ホールおよびジュエル・タワー、聖ステファン教会の地下室、回廊のみが焼失を免れました。
宮殿の再建を協議する王立の委員会が設けられ、委員会は1836年に97の計画案の中からチャールズ・バリーの設計したゴシック様式のデザインを採用しました。1840年に礎石が据えられ、貴族院議事堂は1847年に、庶民院議事堂は1852年に完成しました。その後建物の主要部分は1860年に完成しました。その後1941年まで利用され続けますが、この年にドイツ軍の爆撃によって庶民院が破壊されてしまいます。ジャイルズ・ギルバート・スコットの設計によって元のサー・チャールズ・バリーの設計を残して1950年に最終的に完成しました。
期間限定のガイドツアーで館内を回ることができます。残念ながら日本語はありません。下の写真がガイドツアーのスタート地点です。ここから先は撮影禁止です。
基本情報住所：20 Dean's Yard, London, SW1A 0AA
電話：+44-(0)20-7219-3000
WEB：http://www.parliament.uk/visiting/visiting-and-tours/ukvisitors/
地図：ウェストミンスター宮殿・国会議事堂 ＜Google Mapで表示＞
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